5期目の成果その3

③ 空き家調査や空き家バンクへの登録業務を、地域の実情に詳しいまち協に委託する
 

~令和3年12月定例会一般質問でのやり取り抜粋~

【質問 近藤芳人議員】 活用できる空き家の抽出について。一口に空き家と言っても物件ごとに状況や事情はそれぞれマチマチである。例えば外観はそうでもないが、いろいろと補修を要する物件とか、荷物が置きっぱなしであるとか、お盆と正月に帰ってくるとか。このように外部の人が「空き家だから空き家バンクに登録すればいいのに…」と思っても実情は様々である。空き家バンクへの登録のためには所有者との協議なども入念に行い、課題を整理し、状況をしっかりタイムリーに見極めることが不可欠となる。条件が整った物件がはじめて空き家バンクに登録される、という段取りとなる。
市の担当が事務的にできるレベルのものではない。そこはまち協の出番ではないかと思う。いまや平戸市全土を賄い、また各地で信頼もあり、各地の事情をよく御存じのまち協しかそれぞれの地域で話し合える立場の組織はないと思うがいかがお考えか?

【答弁 総務部長】 市内に多く存在する空き家活用促進を図るため、まちづくり運営協議会に、空き家物件所有者を洗い出し、所有者との接触、交渉そして、空き家バンクへの登録を結びつける事業を、今回、補正予算に計上させていただいたところである。
 議員言われるように、行政で空き家バンク登録のお願いをするにも、まず所有者を特定することに始まり、登録までには長い日数がかかり、理解を得られるのに難しい面もある。地域に精通するまちづくり運営協議会なら、空き家所有者の親類等も知っているなど登録しやすくなるというふうに期待する。
 また、空き家を活用した事業展開など事業の幅に広がりを生み出せるなどとも期待する。今後、都市計画課の空き家調査の結果と絡めて、事業を促進し、移住相談に際し住宅資源として活用できるよう努めてまいりたい。
 



【私の目指すゴール】
 空き家バンクに登録するのは「空き家活用のスタートライン」でありゴールではない。

 そもそも空き家のその後のたどる道は…
 ①そのまま老朽化し老朽危険家屋となる(所有権はもったまま)
 ②解体して更地になる(所有権はもったまま→その後売ってもよし、何かに使うもよし)
 ③そのままの状態/改修して賃貸住宅として利用する(自分自身の事業として)
 ④そのままの状態/改修して何かその物件を使って事業を行う(自分自身の事業として)
 ⑤販売する(所有権を失う:その後の活用は買い手が決める…たぶん③か④または⑥)
 ⑥自分で住むことにする

 所有者目線で表現するとこのいずれかである。

「空き家バンク登録」はこのうち⑤がメイン、ときどき③を行う意識で進んできた。
 しかし④や、または⑤からの④のような「事業活用」についてはなくはないがあまり考えていない(はずだ)。
 ここの需要を活性化させることができればとてもおもしろい。
 むしろ空き家対策の主戦場は事業活用であってほしいとすら願う。

 そこで空き家の事業活用をイメージすると…
 たとえばあなたが空き家を持っていて「その空き家を使って何か事業をはじめませんか?」と言われても困りませんか?
 何の事業をするの?経営の計画どうすんの?資金計画どうすんの?誰が働くの?ちゃんと動くの?…様々な問題が瞬時に噴出することは間違いありません。すなわち、即答で「できるならいいけどムリ~」って答えしか出てこない人がほとんどだと思う。実家が空き家だからといっておいそれと「そこで何か事業を始めよう!」って思って始められる人は稀でしょう。
 しっかりしたコンサルが寄り添ってくれるならそれもありでしょうが…ネ。
 本市の空き家対策にはそれを「無償でやってくれるボランティアがいる」と市の担当は言います。しかしその実、やってくれる内容は表層的な部分にすぎません。彼らもボランティアでよくやってくれるのですが、所詮は本業を持つ専門家がボランティア(本業の片手間)で相談に乗っているだけなので継続性や責任の所在などの面で不確かな環境で対応してくれているのです。実績としても②や⑤の奨励がほとんどであり、④や、または⑤からの④のような「事業活用」についてはゼロです。
 こっちの方言で「がと」という言葉があります。このような仕事を無償でやらせることが大間違いです。誰も幸せになりません。それより、きちんとした対価を払えるような仕組みを作って有償でのコンサルに高めてやらないと動けるわけがない。

 これが有償でできるようになったら空き家の活用法が大幅に活況になり得ます。平戸市はまだまだ指をくわえて国の動きを待っている状態。もっと攻めるべきだと思います。
 私もよく「平戸ってもっといろんな店があれば観光客はお金落としていくのにね~」などと言われますが、事業主体が必要です。もどかしいばかりです。

 すべての事業において
 ①アイディアを出す人
 ②お金を出す人
 ③実際に事業を手掛ける人
 という3つの役割があると私は思っています。
 往々にして①②③をすべてひとりでやろうとするからうまくいかないのです。3つを別々にしてもいいんです。
 そしてアドバイスする人がちゃんと機能する仕組みをつくってやればいい。

 単に空き家バンクに登録するのはそのスタートラインの整備です。がんがんばりましょう!
 そして、そこから始まるビジネスストーリーを現実のものにするためのしっかりした仕掛けが必要だと思うのです。