5期目の成果その9

改選前から注力していた議会議員へのタブレット端末導入が実現した

 改選前(令和21年当初予算)時点で「議会へのタブレット導入」は決定した。
 改選後はほどなくして実際に納品を受けることになったからその後の要点は「①各議員が基本操作程度は使えるようになること」、「②事務局の管理運用ルールを確立すること」が中心となった。


【私の目指すゴール】
 目の前のハイカラな機器に個人も組織も翻弄され、ついつい「ペーパーレス!」というスローガン(だけ?)が飛び交う傾向にあるが、それだけで思考停止してしまうことなく、抜本的に議会の手続きや議論のあり方、調査のための情報のあり方などの改善のための潜在能力を有する歴史的事業であることを忘れてはならない。

たとえば…
 現状の紙の予算書/決算書、議案書などをタブレット越しに見ることになって「わ~すご~い」と言っててもただの新しいおもちゃにすぎない。

そうではなく…

1)予算書/決算書、主要な施策の成果報告書、各課が自主的に作る説明用資料の3点を見比べなくてはならない従来の説明方法を捨てて、一か所で全体が見れるような「事業評価シート」を前面に出してそこで事業の本質的部分を議論する。予算書や決算書はそれを括った冊子にすぎない。

2)予算の補正は「補正予算第○号」という手続きサイクルのくくりで冊子にするばかりでなく、1つの事業や各々の款項目ごと(事業評価シートか)から変更履歴を参照できるようにDBとアクセスできるQuery機能を持たせること。

3)予算書と決算書は対比して見れるように同一の標準フォーマット(事業評価シートです!)上に記載し、そこから必要な説明資料に飛べるリンクを用意すること。

4)予算資料/決算資料は過去の数値もQueryによって参照できる機能を持たせること。

5)人口動態、税金の収納状況、インフルエンザのり患者数、ふるさと納税寄付額、ダムの水量などは日ごとにバッチ更新しているはずなのでその最新状況がタブレットからわかるようにできるはず。

6)工事などの建物や道路については地図アプリとのリンクを付けて、鳥瞰、ストリートビューが容易にできるようにすること。

7)例規集は加除式の分厚い冊子としては不要で⇒電子化され一元管理された(サーバー側の)ものを我々のタブレット(クライアント側)で参照できるようにすること。(★注:これはできているがまだ加除式との2way方式なので早くこっちだけにして加除の経費を削減すべし)

8)条例の条の加除等による番号の変更(条ズレ)は自動的にジェネレートさせて、議決事項から外せる(条ズレが発生したという報告で済ませる)ようにすること。

などなど…

 このように目指せる頂は高く設定できる。決して「資料が紙から画面になった」とか「これでコピー代がいくら安くなった」とかという次元のことではない。中には「コピーが減らせて二酸化炭素排出量を減らせる」だの「SDGsだゼ」だの薄っぺらなこと(効果は否定しないがそれは序の口)を言ってわかったような顔している人もいるが…蛇口だけ買ってもおいしい水など出てこないのと同じ論理です。議会にとって(すなわち市民にとって)もっとおいしい水(…つまり意思決定や評価のために不可欠なタイムリーでわかりやすい情報)は水源から着手しないとゲットできないのです。

 IT機器を使った業務改革とはそういうことです。…近年は「DX(デジタルトランスフォーメーション)という表現が流行っていますが、これもまだまだ役所は踊らされているだけの傾向が見て取れます。市民のためになぜ、何が必要か、という根本を見失って、技術に振り回されてしまってはいけません。DXといいつつビッグデータの主導権争いの片棒を担ぐだけの結果にならぬよう、全国の自治体が同一のルールに則った業務を行うのであればひとつのシステムで安く効率よくやっていけるはずなので、そこを大事なゴールとして邁進すべきです。
 また、市民がわざわざ役所に出向かなくていい一度の手続きですぐ終わる業務プロセス設計のイメージがわかるように旗振りすべきです。今は聞きなれないカタカナの技術論でわちゃわちゃしてるところだし、それが前面に出るもんだから多くの人は議論に加われないで伏せている状況です。市民オリエンテッドな議論にできるよう誘導する必要があります。

 今後ともこの分野はしっかりと議論をリードして「これからの時代の議会改革」に寄与できるようしたいものです。